こんにちは三月。ありがとう二月。

 二月は春休みの前半だった。それまで朝は授業の時間に合わせて変則的に起きて、夜も次の日の授業に合わせて変則的に寝る。授業がなければ日付は平気でまたぐし、深夜も深夜みたいな時間までだらだらとしていたこともあった。
 そんな生活を一新したのが春休み。正確には一月末からだけど。


 朝は八時台に必ず起きて、夜は23時までに寝る。午前中は勉強して、午後も1,2時間くらいは少し勉強してから自分の時間。勉強時間以外はリビングで過ごして、家族との時間も大切にした。

 

 そんな生活のおかげで、人間として認められているような気がした。まず、朝起きてカーテンを開ける瞬間のあの、「はい人間!!」みたいな瞬間がたまらない。朝日が眩しいみたいなありきたりで綺麗な表現で頭が埋め尽くされる瞬間。最高。
 それから、母を仕事へ送り出す瞬間。仕事行きたくないとごねる母を元気づけて玄関まで見送る。そして迎える。この一連の流れが最高。

 

 そして私は思う。もう一生、こんなに長い時間家族と過ごすことなんてないんだな、と。あと数年で大学を卒業し、上手くいけば数年のうちに結婚し、家を出ていく。期限が近付いている。

 

 温かく優しい家族。私の自慢の家族。いつか結婚するなら父のような人と結婚したいし、両親のような夫婦になりたい。私と弟のような子供を育てたい。自惚れも大概にしろという声をひしひしと感じるが、屈強な精神で無視しよう。

 

 そんな家族に恵まれ、一方で、そんな家族に依存して生きてきた。いつまでも独り立ちできない気がする。でも、それでもいいと思った。家族がいるんだから。同じ家に住んで、毎日顔を合わせることが出来るのだから。それは当たり前のことではない。とても恵まれていること。であるならば、それを限界まで享受したいと思う。

 

 そんなこんなで、勉強とドラクエ銀魂によって埋められた私の2021年2月。家族以外と会わず、模範的な自粛生活をしていた2月。感染者数は下がっているものの、死者数はそんなに変わっていない。私たちの行動の何が正解で、何が間違いなのだろうか。

 答えなんて誰にも分からないから、自分を納得させられる生活をするしかない。隣には祖母が住んでいて、毎日顔を合わせる。それなら、人と接触しないことが一番に決まっている。それが、私の答え。

 

 3月で、大学二年生の私は終わる。4月になったら大学三年生の私になってしまう。周りは就活を始める頃だろう。私はどんな大学三年生になるのだろうか。大学にはどれくらい行けるだろか。遠隔授業の割合はどのくらいなのだろうか。一年以上ぶりに、大学の友だちに会えるのだろうか。

 

 不安は尽きないが、考えていても仕方ない、と割り切れるような正確でないことは私が一番よく分かっている。だから考える。答えはないけど、考える。考えすぎだと言われようと、知ったこっちゃない。

 

 総じて言えば、ドラクエ銀魂も、私の人生を豊かにしてくれているということ。家族を一つの場に集めてくれているということ。そんなコンテンツに頼りつつ、自己肯定感を下げないような3月にしよう。

 

 花粉だけは滅んでくれ。