普通免許の卒業試験って落ちるんだって話

今日は弟の卒業検定。1月から通い始めて、結構早く卒業だなぁなんて思いながら送り出した。

 

家族共有の位置情報で弟の様子を見ながら、もう終わったっぽいね〜と母と話す。スーパーとドンキを回って家に帰ろうと、最後に立ち寄ったガソリンスタンド。明日はディズニーに行くから、レギュラー満タンで。

 

よし、帰ろうか。そうしてふと携帯を見た母。驚愕する母。開いた口が塞がらない母。

 

まさかと思った。

 

縦列駐車の最後でポールに当たった。』

 

そのメッセージの送り主は弟。つまり、そう。そういうこと。卒検の話。うん。そっか。

 

弟は、昔から本番に弱いタイプだった。だから、本番に挑めること自体が珍しかった。と言うのも、中学生の頃の空手の試合では、前日の夜から高熱を出し欠場。高校1年のスキーの大会では、合宿中にインフルエンザになり棄権。高校3年のスキーの大会では、合宿中に胸を打ち、その影響で熱が出てコロナの疑惑と共に部活全体で棄権。笑えない。否、むしろ笑える。そういう子だった。

 

朝熱を出さなかっただけで、安心してはいけなかったのだ。その後、そう、本番中のアクシデントも考慮に入れておくべきだった。

 

結果発表まで残り30分。とりあえず家に帰り、買ってきた食料を片付け、昼食の用意。そろそろご飯にしようか〜。そういえば弟、どうだったんだろう。


そう思って位置情報を確認すると、そこに結果はあった。

 

帰宅中の弟。帰宅。卒業式は13:00から。1時間後。だが、帰宅。そういうこと。

 

「ただいま〜…。」

 

「早かったね!おかえり!!」
「ほとんど上手くいってたのに!!!」

落ちたことによる補習と、2度目の卒検のために、彼は10000円を失った。

 

 

彼の試練は続く。